トリアージ体験
2008.10.27
25日の土曜日にまたまた災害看護の研修に行ってきたKです。午前は基本的な知識の講義、これは一応すでに学習しているので復習のつもりで受けました。午後からは机上シュミレーションということで、グルーワークで震度6強の地震を想定して、病院の初動態勢の確立とトリアージの体験をしました。初動態勢を作りながら、途中でどんどん搬入される机上での模擬患者、1時間くらいで写真付きの条件設定された模擬患者40名が4回に分けて搬入されました。はじめのうちは緑の軽傷患者、どんどん状態は悪化していき、赤の重症患者になっていくという設定でしたが、最初から赤タグをいっぱい付けてしまいました。搬入された模擬患者は外傷を伴うのが多く、外傷があるとそれに目が行ってしまうのと、通常の診療であれば待機にはならない状態も災害時では待機になるということを感じました。やっぱりトリアージは難しい!!と痛感した経験でした。実際のトリアージを経験できる機会はなかなか少ないと思います(無い方がいいです)。だからこのように机上で訓練することが必要なんだと思います。初動態勢の確立は、これもまた難しい、その組織の大きさや発災の時間によって変わるものだと思いますが、災害対策本部をいち早く構成し、指示命令系統、情報の伝達を一本化することがより沢山の患者を受け入れることに繋がるのだと感じました。発災時に混乱を招かないように、院内の防災マニュアルをより詳しく作り上げていくことがこれからの課題課と思いました。それと、災害対策本部は院内の奥底ではなく、搬入される患者とトリアージの結果などをいち早く情報収集できる場所であることが条件であり、外来の一部で通信手段などがある場所が最適なのだと知ることが出来ました。今回の研修は、災害看護を考える上で大変実りある研修でした。