看護部長 征矢陽子
京都民医連あすかい病院では、地域の中で安心して暮らせるように、患者さんの生活を大切にした支援と、いのちと暮らしを守るための活動をしてきました。看護部としては、一人ひとりの思いをしっかりと受け止め、すこしでもその思いに添えるように、質の高い看護の提供を心がけています。また、他職種の専門性とも共同し、患者さんやご家族に信頼される看護が提供できるよう、日々の学びたいという思いを大切に臨床看護に活かせるよう研修への参加支援を行っています。
看護は、人のいのちや健康を守る仕事です。まず、看護職自身が、心も体も健康あってほしいと思います。全ての看護職員が生き生きと働き続けられるように職場環境の整備に努め、子育て中や介護が必要な時期でも、職員の声を大切にした職場づくりを目指しています。
看護師として人として、一人ひとりの人生に共感し、必要な支援ができる看護部であり続けたいと考えています。仲間となって一緒に成長していこうと思っていただける方をお待ちしています。
仲間とともにあきらめない看護活動を通じて自分自身も成長していくそんな職場です。
あなたも、患者さんの笑顔のために、ともに働きませんか?
看護師の仲間が、ひとりひとりやりがいを感じて働いている職場を紹介します。
南2病棟は、43床の急性期一般病棟です。
全身状態が不安定な患者や人工呼吸器を装着した患者、緊急入院が必要な重症患者を受け入れています。
入院される患者さん・ご家族は、急激な症状の変化や見慣れない機器を装着されることに対して、大きな不安を感じます。看護師は、全身管理を行うだけではなく、患者さん・ご家族の不安が軽減できるように精神的サポートも積極的に行っています。
入院後にADL(日常生活自立度)が低下しないように、理学療法士・作業療法士と連携し、早期離床にも取り組んでいます。
急性期病棟には、「突然入院になった」「目が覚めたら病院だった」と言われる患者さんが少なからずおられます。そのため、相手の目を見て、今の状況について丁寧にお話しすることを大切にしています。 そして、患者さん・ご家族の退院に向けての思いをお聞きし、多職種で関わっていきます。医療機器を装着されている患者さんには、ご家族と一緒にできるケアを探します。家での介護に自信がないと話された場合は、スタッフが付き添って家に外出することもしています。常に、患者さん・ご家族の気持ちにより添いたいと思っています。
南3病棟は、21床の緩和ケア病棟です。
患者さん・ご家族に寄り添い続け、「自分らしく生きる」ことを支える看護を実践しています。
様々な苦痛を少しでも緩和できるように、多くの専門職とカンファレンスを積み重ねた上で、ケアの方針を決定しています。
また、差額ベッド料を徴収しないという「無差別・平等」の理念のもと、最期の時まで安心して療養できる環境を提供しています。
その人らしさを支えるため、身体的、精神的苦痛に対し、専門的な緩和ケアを提供しています。また、社会的苦痛の緩和のために、多職種でその人のベストを考えています。自宅への退院を希望された時は、短期間で調整し実現します。 差額ベッド料を必要としない無差別平等の医療を提供し、その人の希望が叶えられるように、『その人らしく生ききることを支える』ことができる緩和ケア病棟でありたいです。
北2病棟は、51床の回復期リハビリテーション病棟です。
脳血管疾患や骨折後で、急性期治療を終えた方にリハビリを行います。
在宅復帰や社会復帰を目指して、生活リハビリや日常生活訓練、体調管理、精神的援助を実践しています。
寝たきりの患者さんが杖を使って歩けるようになる姿や、胃瘻から食事を注入していた患者さんが口から食事を取れるようになる姿などを日々目の当たりにすることができ、新鮮な驚きの連続です。
患者さんの可能性と、看護・介護のやりがい・楽しさを心から実感できる病棟です。
レクリエーション活動にも力を入れており、夏祭りやクリスマス会などイベント開催も積極的に行っています。
回リハ病棟では、医療管理もとても大切ですが、それ以上に「病気や障害を持ちながらもどのようにして豊かな生活して生きていくか」という生活管理への支援が重要であると考えています。 そのため、回リハ病棟では看護師と介護士が協力し、それぞれの視点を大切にして、“医療と生活”への支援を行っています。また、リハビリセラピストともカンファレンスを積み重ね、退院後のよりよい生活の実現を目指しています。
北3病棟は、50床の地域包括ケア病棟です。
急性期での治療を終えた後に、ご自宅へ帰っていただくための準備をします。
生活リハビリテーション、集団リハビリテーションを積極的に行い、入院前のADL(日常生活自立度)に戻ることができるように取り組んでいます。
また、安心して自宅での療養生活がおくれるように、患者さん・ご家族へ医療処置や介護技術の指導も行っています。
退院された患者さんが、何か困っておられることがないかを確認する退院後訪問も、積極的に取り組んでいます。
地域包括ケア病棟では、「その人がその人らしく生活していく」ことができるように支援しています。そのために、多職種が連携すること、各職種が専門性を発揮すること、そしてそれぞれがお互いに相手を認め合うことを大切にして、こまめな情報共有と目標設定を行っています。 患者さんは、入院中色々と制限が多い中での生活となりますが、少しでも普段と同じような日常生活を送っていただけるよう毎日のケアを行っています。
診療科目として、内科・外科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・眼科・婦人科・精神科外来が設置されており、女性外来・神経内科外来・甲状腺外来などの専門外来もあります。
また、癌化学療法、内視鏡検査、シャント造設術の援助も外来看護師が担っており、専門性の向上に努めています。
気になる患者さんがいる時は、週1回開催している外来カンファレンスで、多職種が集まりより良いサポート方法について検討しています。そして、必要に応じてご自宅を訪問し、実際の生活状況を確認したうえで支援方法を決定しています。
外来看護が、在宅と入院のかけ橋になれるよう、日々取り組んでいます。
来院される患者さんの、生きてこられた歴史にも関心をもってかかわることを大切にしています。 外来には、毎日多くの患者さんが来られるため、すべての患者さんの様子を確認することは難しいですが、関心をもってかかわることで、いつもと違う“少しの変化”に気付くことができます。そこから“病気が進行している?”や“生活の維持が困難になっている?”など、起こっている問題について把握し、多職種・他事業所と連携して必要な支援につなげられるように取り組んでいます。
透析センターには、14台のベッドが配置されています。
透析システムは電子カルテと連動しており、透析以外の診療情報がタイムリーに共有できるのはもちろんのこと、透析条件が自動的にコンソールに反映されるため、安全に透析を実施する事ができます。
透析は必ず週3回実施しなくてはなりません。そのため、患者さんに少しでも透析中の時間をリラックスして過ごしていただけるように、一つ一つの看護ケア実施時の声かけを丁寧に行っています。また、ベッドに液晶テレビも完備しています。
高齢の透析患者さんが安心して通院できるように、送迎サービス導入の相談も行っています。
透析センターは、ベッドが14床ですべてが見渡せるフロアとなっています。看護師数も病棟と比べると少ないですが、臨床工学技士も配置されており、連携しながら透析を実施しています。 血液透析は週3回、一生続く治療です。その分、私たちは患者さんとの時間を多くとることができます。その時間を大切にして、「いつまでも自分の足で歩きたい」「住み慣れた地域で自分らしく過ごしたい」といった思いを聞き、自宅訪問や在宅サービス事業所とのカンファレンスなどを通して、その思いが実現できるように看護しています。
“在宅医療を通じて、老いや病気や障害を抱えながらも住み慣れた場所で安心して過ごすことができるような地域づくりに貢献していくこと”を理念に頑張っています。
定期訪問診療とともに、臨時往診も積極的に行うことで、患者さん・ご家族に安心を届けています。
人工呼吸器、胃瘻、中心静脈栄養など、医療依存度の高い患者さんが、安全に自宅で過ごせるように、ケアプランセンターや訪問看護ステーション、調剤薬局などと定期的にカンファレンスも行っています。
患者さん・ご家族の「病気や障害があっても“自宅で住み続けたい”」という思いを大切にしています。 自宅での療養生活を「安心して安全」に続けていただけるように、患者さん・ご家族にとって訪問診療が生活の一部になるように取り組んでいます。また、できるだけ長く自宅での生活が続けられるように、患者さん・ご家族はもちろん、他の在宅サービス事業所も含め、みんなでより良い方法を考え、実行することを大事にしています。
健康診断の目的は、健康状態を把握し病気の早期発見を行うこと、健康の維持・改善のために役立てることです。健診センターでは、“利用された方の健康が増進すること”を目標に、保健指導や受診の勧奨、禁煙指導などを実施しています。
健診には、特定健診や青年期健診、がん検診、事業所健診など、さまざまな種類があります。それぞれの目的・特徴に合わせて、説明や指導内容を変え、丁寧な対応を心がけています。
健診センターと同じフロアに、生理検査室・放射線検査室が位置しているため、業務上の連携も取りやすくなっています。
来院健診だけではなく、出張健診も行っています。
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