ナイチンゲール゛看護の覚書゛から
2008.10.30
久々に秋晴れです。食欲の秋、読書の秋、京都の秋はしっとりとしかもあでやかに周辺の山々や観光名所のもみじに彩られ秋がすこしずつ深まっていく風景は日ごろの繁忙さを消し去ってくれそう。病院の近くの大文字周辺もまもなく様々な色合いに変化していきます。
病院も電子カルテが全面的に動き始めて情報の共有が瞬時にわかるようになってきました。すごいのひとことですが、わたしのように何十年と看護してきたものには、この時代に思うようについていけないと思いつつ、その有効性も納得するこのころです。
通勤時間も長いので再びナイチンゲール「看護の覚書」を読み始めていますが読む年代で少しずつ読みこなし方が変化しています。生誕100年以上過ぎても看護のバイブルとしての価値が大きいことに感動してしまうのは私だけでしょうか・・・・。在院日数も短縮し医療処置ケアに追われている現状のナースたち、患者さんの苦しみやつらさだけでなく別の何かによる「空気・食事・温かさ・ベットのしわによる苦痛」などなどに十分添うことができない呟きが聞こえてきます。でも嘆いてばかりでは看護の誇りを持って取り組むことはできません。あきらめかけている看護師さんたちも改めて看護の価値について語りあってみると何か光が見えてくると思うですが・・・。ことしも第二中央病院の看護師たちの卒後研修発表準備に突入していますが「私の看護」発表で感動をもらいたいと思っています。卒後教育のことお知りになりたい方お問い合わせください。