あすかい病院看護部では、卒後1〜3年目の各研修の最後の課題として、毎年看護観をまとめてもらいます。
自己の看護観をまとめることで、1年間実践してきた看護を振り返り、自己の成長を確認することができるとともに、次年度への課題も見出すことができます。
今回は、1年目看護師の看護観の一部をご紹介します。
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私の看護観は『物事の背景を想像し誰かの大切な人であることを考えて看護する』である。
ある日、全介助で寝たきりとなり意思表示ができずナースコールを押せる状態ではない患者さんに対し、先輩看護師がその方の手元にナースコールを置き『例え自分で押せない方でもナースコールは置く。患者さんの人権を守る事につながるし家族さんだってきっとこうして欲しいはず』と言っていたのが心に強く残っている。
自分が大切な人の立場ならこうするだろう、という思考で看護に当たることにした。患者さんの私物を扱うときも同じく、この物には誰かの思いや患者さんの思い出がこもっているのだろうなと考えて大切に扱うように心がけている。持参されるプリンひとつにしても『栄養をとって長生きして欲しい、甘いものが好きだから食べて欲しい』そんな思いが篭っていると感じる。
看護師の声かけひとつで食べる意欲の向上や精神的な安らぎにつながるのではないかと考え、ご家族がおやつなどを持参された際の言葉を使い、患者さんに声かけを積極的におこなっている。
看護の対象は患者さんだけではなくその家族や友人なども含んでおり、患者さんは誰かの大切な人であることを想像し心に留めて看護師として従事していきたい。
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どうでしたでしょうか?
1年間の成長を感じることができますね。
看護観は人それぞれです。私もこの看護観から学ぶことができました。
まとめお疲れさまでした。
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