ただ、当院の医療機能などの特性上、提供が可能なのは眼球のみとなるため、大学病院のアイバンク担当者の方に相談に乗っていただき、手順を作成しました。
今年度のある時、1名の患者さんが臓器提供を希望されておられました。その方は、予後不良の疾患であり、自分の臓器が人の役に立つならと考えておられたようです。
そして、その方が最期を迎えられた時、その意思を尊重し、手順に沿って眼球の提供が実施されました。
私たちは、眼球摘出がされた後、お身体を丁寧にお拭きさせていただき、お見送りをさせていただきました。
数か月後、アイバンクの方から、角膜が移植された患者さんの経過について報告を受けることができました。2名の方に片眼ずつ移植されたそうですが、2名の方ともに一定の視力回復傾向がみられ、本人のみならずご家族もとても喜んでおられるとともに、提供をしていただいた患者さんに感謝をされているとのことでした。
患者さんが亡くなられることは、とても悲しいことですが、その方の意思を尊重できたこと、そして今を生きる患者さんの希望につなげられたことが、とても嬉しいと思える事例でした。
これからも臓器提供希望がある患者さんの意思を尊重してケアしていきたいです。
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