ご無沙汰です。
教育担当師長の“こころ”です。
半月の間、ブログ更新をさぼってしまいました。
「熊本放浪記」も更新しなくては・・・と、気持ちは焦っていたのですが、忙しくてできませんでした。すいません。
なぜ忙しかったかというと、当院は現在日本医療機能評価機構の認定病院となっており、その更新時期が来月になっているので、準備にあたふたしていたのです。ちなみに、医療機能評価とは、医療の質が保証されている病院を認定するものです。患者様が、良い病院選びをする参考にできると共に、病院も良い医療をするために、自己研鑽出来るシステムなのです。
では、余談が終わりましたので、本日のお題である研修日誌に入りたいと思います。
今回は、卒2(看護師・介護士として働き始めて2年目の研修生)研修です。卒2研修では、大きく分けて2つの課題があります。ひとつは事例の取り組みで、もうひとつは看護・介護観のまとめです。
事例は、研修生が所属する病棟で、入院されておられる患者様に対して行った看護・介護を文章としてまとめると共に、文献などを活用し振り返りを行うというものです(もちろん倫理的な配慮は忘れず、患者様・ご家族様には同意を得ております)。
普段の業務では、忙しさのため、なかなか患者様に深く関わり、その関わりを振り返るということが、難しくなっています。そのため、事例の取り組みを通して、自分たちの看護・介護をじっくりと、ゆっくりと振り返ることで、出来たこと、出来なかったことを理解し、次の看護・介護に活かしていくのです。
もうひとつの課題である看護・介護観は、その事例の取り組みで得られた学びも含めて、卒2生として自己の思いをまとめるものです。
と、言うことで、先日卒2研修として、「看護・介護観発表会」を開催いたしました。発表会に先立ち、今年は、このように卒2生が“看護・介護をやっていますよ!”“一生懸命頑張っていますよ!!”ということを、多くの方に知ってもらいたいと思ったため、看護部(看護師と介護士が集まった院内の部門)だけでなく、他部門の方にも助言をもらえるよう依頼をしました。他部門には普段病棟の看護を垣間見ているリハビリ部や放射線課、検査課などだけでなく、病棟の看護に接する機会の少ない総務課、精神科デイケア、組織課なども含まれ、計14部署に助言依頼をしました。
で、結果はどうだったかと言いますと、多忙な中10部署から12名の事例に対し、100通の助言をいただくことができました。つまり、一人の研修生に対して、8通程度の“良く頑張っているね、お疲れさん”という激励の助言用紙を渡すことが出来たのです。教育担当師長としては、うれしくてなりません。さらに、助言用紙を取りに行った際、精神科デイでは「私が2年目の時だったら、こんなにしっかりまとめられへんと思うわ。よく頑張っている。」、検査課では「普段、病棟ではとても忙しそうにしているのに、こんなに患者様に関わっているなんて、知らなかったし、今回知れてよかった。」というコメントをいただけました。看護・介護のことを他部門に人に、少しでも知ってもらえてよかったです。
前置きが長くなりましたが、発表会はどうだったかと言いますと、12名全員がとても頑張っており、パワーポイントでスライドも作成し、しっかりと発表できていました。
発表会には、短時間ではありあますが、事務次長や栄養課スタッフも聞きに来てくださっていました。その中で、看護部長や栄養課学生、そして、わたくし“こころ”の質問に対しても、しっかりと回答することができていました。とても頼もしく感じれました。
また、もうひとつ頼もしく感じたことは、全ての事例のお題が、排泄・食事介助・活動性の向上・精神的ケアというものであり、看護師・介護士が焦点を当てなければならない部分をしっかりと、見つめているものでした。そして、必ず栄養回診やリハビリスタッフ、ケアマネージャーという人達と相談し進めていくというチーム医療を展開することができていました。
卒2生は、この1年半の間に、自然と“患者の立場に立つ”、“在宅を見据えた看護・介護”を展開できる『民医連看護』が身に付いているだな・・・と、うれしく思いました。
そんなこんなで、卒2生の一大イベントである事例発表会は終わったのでした。
後は、頂いた助言や講評を参考にして、事例を修正し再提出するだけです。もう少し頑張れ、卒2生!!
“こころ”