あすかい病院看護部では、卒後1〜3年目の各研修の最後の課題として、毎年看護観をまとめてもらいます。
自己の看護観をまとめることで、1年間実践してきた看護を振り返り、自己の成長を確認することができるとともに、次年度への課題も見出すことができます。
今回は、急性期一般病棟:1年目看護師の看護観の一部をご紹介します。
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わたしが大切にしている看護は「患者の思いを汲み取りながらケアをすること」である。単に希望通りにケアをすることだけでなく「なぜだろう」とアンテナを張りながら、介入していきたいと考える。
ある日、夜間なかなか入眠できない患者がいた。最初はどうしたらいいのか分からず困ってしまったが、その患者の訴えをゆっくり聞くことにした。しばらく話を聞くと「カーテン閉めたら怖い、誰も助けに来てくれない。」と訴えがあった。家では布団で寝ており、周りにカーテンなんてなかったとのことだった。そのため、カーテンを一部分だけ開けて、なにかあったらすぐに呼んで欲しいと伝えると安心して入眠された。患者が入院前にどのような生活をしていたのかを知ることでより個別性にあったケアや介入ができた。
患者の行動には理由がある。元の生活習慣やその人の生きてきた背景や大事にしてきたことなど汲み取り、患者ひとりひとりに合った介入やケアができるようにしたい。その為に、まずは信頼関係を築けるようにしていきたい。患者との約束は守り、訴えがあれば傾聴していきたいと考える。そのうえで小さな変化やその人の言動などをキャッチして少ない時間の中でもコミュニケーションがとれるように努力していきたい。
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どうでしたでしょうか?
1年間の成長を感じることができますね。
看護観は人それぞれです。私もこの看護観から学ぶことができました。
まとめお疲れさまでした。
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