緩和ケア病棟に入院されていた患者さん。
診断から半年ほど闘病されていましたが残念ながら全身状態の悪化があり、積極的な治療は終了となりました。
その後2ヶ月間ほど自宅で穏やかに過ごされた後、緩和ケア病棟へ入院されました。
奥さんと息子さんは毎日のように面会に来られていましたが、入院当初より「息子には変に気を使わせたくない」 と病気や死期が近いことは伝えない方針でした。
そこで、本人の気持ちも大切にしつつ、一方で息子さんのこれからの人生を考えた時に、しっかりお別れすることも大切であるとお伝えしました。
奥さんと二人で、もう一度「親」として息子にできることを考え、主治医も一緒に、息子さんの年齢にあわせて病気や最期について説明されることになりました。
もちろん息子さんは不安や悲しみでいっぱいです。
でもそれは当たり前の反応であることをお二人と共有し、医療スタッフもサポートしました。
奥さんは息子さんの動揺をしっかりと受け止めておられたように思います。
誕生日には、奥さんと息子さんが考えたサプライズ誕生日会を開催しました。
会話も難しい病態で、翌日もかなり苦痛は強くなられていましたが、後で「誕生日会はとてもよかった」ととても嬉しそうなお顔で話されました。
誕生日会より4 日後、奥さんと息子さん、そしてご友人に見守られながら亡くなられました。
写真は看護師がご家族ケアの一つとして、息子さんにむけて作成した絵本です。
お父さんが亡くなられても、お父さんとの暖かい思い出が残るようにと気持ちをこめて作りました。
後日、奥さんが病棟に挨拶に来られ、 息子さんは病棟では泣かなかったけれど、その日の晩に過呼吸になるほど号泣した後、今は落ち着いて元気に過ごしていると教えていただきました。
今後もグリーフケア相談室や子供のための遺族会「あすかいキッズ夏祭り」などを通じて繋がりが継続していきたいと思います。
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