あすかい病院看護部では、卒後1〜3年目の各研修の最後の課題として、毎年看護観をまとめてもらいます。
自己の看護観をまとめることで、1年間実践してきた看護を振り返り、自己の成長を確認することができるとともに、次年度への課題も見出すことができます。
今回は、緩和ケア病棟:1年目看護師の看護観の一部をご紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私の目指す看護は「誰かから見て幸せそうな最期」と言われるような人生の終わり方のサポートをすることだ。本来人生に対する満足は主観的なものであり、他者からの評価を気にする必要はない。それでも、誰かから見て幸せそうに感じるということは、最期までその人がその人らしく生きられたからこそである。
ナイチンゲールは「自分自身はけっして感じたことのない他人の感情のただなかへ自己を投入する能力を、これほど必要とする仕事はほかに存在しないのである。」)1と述べている。看護師はそれほどに共感力が必要な仕事である。だが、社会人経験もある自分が、コミュニケーションを適切に取れないことから、自分は共感力がなく看護師に向いていないのではないかと考えるようになった。しかし、自身の状態が悪化していく中でも援助の際に必ず「ありがとう」と感謝を述べてくださる患者さんや、自身の親や配偶者が昏睡状態であっても看護師に対して丁寧に接するご家族などと関わる中で、向いていなくてももう少し看護師を続けてみようと考えることもできた。
看護師を続けるために、もともと不得意な分野であるからこそ、常に意識して、少しでも患者さんに共感できるように心がけようと思う。看護師としても人としても成長し、「誰かから見て幸せそうな最期」を支援できる看護師を目指したいと考える。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いかがでしたでしょうか?
看護観は人それぞれです。
皆さんの看護観の参考になればうれしいですね。
まとめお疲れさまでした。
#京都 #民医連 #あすかい病院 #看護 #看護部 #看護観
メニュー