こんにちは。
教育担当師長の“こころ”です。
本日は、大阪で行われた水俣病検診についてお話いたします。
このブログをご覧下さっている方はご存じだと思いますが、私は昨年9月熊本県で行われた水俣病大検診に参加してきました。その様子はブログにてご報告した通りです(途中で更新できなく終了してしまいましたが)。
大検診は、水俣病訴訟が和解に進んでいることを受け、いま改めて水俣病の被害の拡大状況を把握すると同時に、水俣病で苦しんでいる人達を救済する目的で行われました。
この検診自体は、非常に良いことなのですが、ここで憤りを感じるのは、この検診を実施したのが、国や県ではなく、医療団体のボランティア的な活動であることです。この様な検診は本来加害者である国や企業が行うべきなのだと思うのですが・・・。おかしいですよね。
そして、今年に入り、先日水俣病訴訟に対する和解勧告が出されました。そして、その和解案を国も加害企業も、患者会も受け入れを表明しているため、水俣病訴訟は終わろうとしております。だからこそ、まだ認定されていない水俣病患者を検診で発見していくことが大切になってきています。
このようなこともあり、定期的に行われていた大阪民医連での水俣病検診が少し規模を大きくして実施されることになりました。私は昨年検診に参加したこともあり、今回も参加させていただくことになりました。今回は私だけでなく、当院の中堅看護師2名にも参加してもらい、私が学んだことと同じことを学んでもらうことにしました。
検診では昨年と同じく、手足の感覚がわからなくなっていたり、目をつぶると立っていることができず倒れそうになったり、まっすぐ歩くことができない方が多くおられました。中には60代の若い方もおられ、改めてその被害の大きさに驚くとともに、水俣病の怖さを知ることになりました。
早急に、救済を行い、また、二度と起こらないようにしていくことの大切さを考えさせられた検診でした。
水俣病について、一緒に参加した2人と行き帰りの電車で色々話し合い、お互いに学びをえる事が出来ました。
次回から2回に分けて、参加した2人の感想をご紹介いたします。
では、また。
“こころ”