こんにちは。
教育担当師長の“こころ”です。
今回は研修日誌シリーズです。
当院は、先週~今週にかけて研修ラッシュでした。初期研修3つ、専門研修(学習会)1つがありました。
今週から来週にかけて紹介していきます。
まずは、卒1研修です。
先週、「看護倫理」というお題で研修を行いました。
皆さんも、“倫理”と聞いて、頭をひねってしまうかも知れませんが、私たち看護師は毎日行っている事です。
「業務の忙しさから、患者様に簡易トイレを使用してもらっているが、トイレまでお連れしなくていいのだろうか?」「家族には病名を話しているけれど、患者様には話していない。良いのだろうか?」など、看護師として常日頃思っていること、カンファレンスしていることが、看護倫理なのです。
しかし、病棟の看護師に「看護倫理活動をしていますか?」と聞くと、「してません。」と答えが返ってきます。何故なら、看護倫理とは何かということを知っておらず、意識出来ていないからです。
ということで、研修ではまず日頃行っている看護業務が看護倫理なのですよ!!ということを認識してもらうことから始めました。そのうえで、よりよい看護倫理活動ができるように、倫理問題を効果的に話し合える用紙を活用して、グループワークを実施しました。
まだまだ、看護経験の少ない卒1生だけでは、多角的に出来事を分析することができないため、教育委員もグループワークに参加しました。事例は“治療の必要性が認識できないため、安全を守るために抑制を実施している患者”についてです。1時間のグループワークを通して、それぞれ、この患者様にどのようにすればよい看護ができるのかを考えることができました。この研修が明日からの看護実践につながってくれることを、期待している“こころ”です。
患者様の求めるものが多様化してきている中、看護倫理を通して、よりよい看護を探求していきたいです。
“こころ”