『教育担当師長は見た!当院のキラッと看護・介護』連載③「大好きな飲み物2」
2009.08.24
こんにちは。
教育担当師長の“こころ”です。
本日は、皆さんお待ちかね!?の「「大好きな飲み物」の続き」をお話いたします。
前回、ある患者様の最後の時に、大好きな飲み物を飲んで頂き、喜んでいただけたというお話をさせていただきました。そして、その最後に「この話には続きがあるのです・・・。」という意味深な言葉で終わっていたと思います。皆さん少しは気になっておられたでしょうか?もし、気になっておられたらうれしいですね。
では、前置きはこれぐらいにして、本題に入りたいと思います。
当院では全病棟において継続受け持ち方式という看護体制をとっています。簡単にご説明すると、一人の看護師が一人の患者様を入院から退院まで受け持たせていただき、看護に当たるというものです。もちろん、その受け持ち看護師は夜勤もするため、24時間担当するのではなく、入院期間中責任を持つという意味です。
それで、その亡くなられました患者様にも、受け持ち看護師はおりました。就職して2年目の看護師が受け持っていたのです。ただし、その看護師の指導者である中堅の看護師も一緒に見させていただき、看護師の経験で看護の質に差が出ないようにはしております。その2年目の看護師が、色々悩みながら看護をしたのは、前回お話しした通りです。
患者様が亡くなられた後、その看護師は本当に私が担当して良かったのか?良い看護ができたのか?と、悶々とした気持ちで過ごしていたそうです。
そのような時その看護師は上司の勧めで、遺族訪問に行く機会を得ることが出来ました。先輩看護師と一緒にご自宅を訪問し、御焼香をあげることができたのです。また、そこではご家族に入院中の思いや患者様の思い出、現在の心境などを聞くことができたそうです。また、うれしいことに、入院中のお礼や「来てくれてありがとう。」という声をかけていただいたそうです。
その訪問を通して、その看護師からは「良い看護ができたかどうかは分からないけれこども、良い意味で区切りをつけることができ、次の看護に進めることができる。」という言葉を聞くことが出来ました。
遺族訪問にはほとんど行くことが出来ていない状況ですが、そのような看護師としての成長にも繋がるのだと知ることができ、少しずつでも行っていきたいと思う“こころ”です。
以上で、「大好きな飲み物」の2回シリーズは終了です。
また、次回、違うお題でお会いしましょう。
“こころ”
☆“第二中央百景⑤「水槽Ⅲ」
水槽シリーズの最後です。外来の東カウンターにある水槽です。偽物の魚も入っているようですので、騙されないで下さいね。