地域包括ケア病棟でのキラッと看護(ケア)をご紹介します!
ある重度の認知症を患った患者さんがおられました。
その患者さんは、感情のコントロールが難しく、易怒性がありました。
そのため、認知症ケアチームが介入し、感情が落ち着く薬剤が投与されていました。
ただ、それにより食欲が低下し、食事があまり食べれない状態が続いていました。
そこで病棟の看護師を含む多職種と認知症ケアチームでカンファレンスを開催し、食事摂取量をあげるための検討を行いました。
その中で、以前、患者さんがカレーをお店に食べに行かれていたことを話されていたとある職員が話しました。
話し合いの結果、患者さんにカレーを提供することになりました。
ただ、病院食でカレーが提供される予定がしばらくなかったことと、味がしっかりと付いたカレーの方が良いだろうとの意見で、レトルトカレーを用意することになりました。
そして、カレーの提供日。患者さんはとても美味しそうに食べられました。
その後、薬剤での感情コントロールも良好になり、食事摂取量も増えてきたそうです。
その患者さんの生活背景を情報収集することで、良いケアにつながった事例でした。