8月5日、ラダーⅢとして「民医連めざす看護とその基本となるもの」の研修を行いました。
研修対象者は中堅看護師です。研修には5名が参加しました。
研修目標は「日々の看護実践や事例検討への活かし方を考えることができる」です。
◆民医連のめざす看護とは、「民医連の看護実践の根幹に日本国憲法と民医連綱領をすえ、すべての人が人間らしく、その人らしく生きていくことをあらゆる場で援助する無差別・平等の看護をめざす」ことです。
◆民医連の目指す看護の‘‘基本となるもの‘‘については、以下のとおり。
【患者の見方・とらえ方】
患者観:いのちの平等と個人の尊厳
人間観:変革し発達する存在
疾病観:生活と労働の視点
医療観:患者・住民と医療従事者の共同のいとなみ
【看護の視点・優点】
3つの視点:患者の立場に立つ、患者の要求から出発する、患者とともにたたかう
4つの優点:総合性・継続性、無差別性、民主性、人権を守る運動
【社会の見方・とらえ方】患者や医療をとりまく社会、その時代や情勢をどのように見るかとらえるかの基本となるもの
STEPに沿ってグループワークをしながら、身近な事例に引きつけつつ上記を深めていきました。
参加した看護師からは
「難しい内容でしたが、研修参加により自己の看護観ついて改めて考え直す機会となりました」
「民医連看護の大切さ、地域には必要不可欠であることが再確認できた」
「日頃情報を得て、関わっている部分を文言化していく過程の一つかなって思います。 まとめあげるのに時間はかかりますが、やり切ると達成感があるので今回学んだことを改めて考え活かしていけたらとは思います」
といった感想が挙げられました。
日々忙しい中では、なかなか腰を据えて理念や基本に立ち返り言語化する機会をもつことは難しいです。そんな中で実施したこの研修で学び得たこと持ち帰り、現場で活かしてください!
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